【薬局のキャッシュレス還元】保険調剤は対象外。OTC・食品は還元対象です。

薬局業務改善・効率化

本日は、某市薬剤師会の会員様向けに「薬局におけるキャッシュレス決済対策」について講演を行ってきました。今年に入り新規で導入されていた方も多く、意外と関心が高く驚きましたね。そこで、特に重要なポイントを記事として残しておきます。(どれも5/11現在の情報です!導入の際は最新の情報を確認して下さい)

保険調剤はキャッシュレス還元の対象外。

まずタイトルにあります通り、4月12日に経済産業省から公開された資料により、いわゆる「保険調剤」に関しては、キャッシュレス還元事業の対象外であることが明記されています。正直予想された通りです。
経済産業省の公表資料のリンクはこちら

薬局で販売するOTCや食品類は対象です

一方で、薬局内で販売しているOTC医薬品や食品・雑貨類の販売はポイント還元の対象になることも、決済事業者向けの資料に明記されています。
以前に「薬局におけるキャッシュレス決済導入のメリット・デメリット」を投稿しましたが、メリットが大きいと感じるところでは積極的に動くことをお薦めします。迷っているなら、単に売上目的でなく、社内チームワークの向上など組織の活性化にもつながりますので取り組んだが良いでしょう。(やらずに後悔するなら、やって後悔する方がマシ)

なお、誤って「保険調剤」でポイント還元してしまうと、決済事業者側・薬局側にペナルティになるようですが、実際に決済データを紐づけて厳格にチェックするのは難しい気がします。恐らく各薬局の良心に任せられる形になると思いますが・・。導入開始まで数か月ですので、この当たりは今後どのような落としどころになるか、気になるとことですね。

また、少し気を付けたい点が、対象の「中小・小規模事業者」について。
対象は従来の補助金制度と同様、中小企業法の定義の通りですが、いわゆる「過少資本企業」は補助の対象外になることも明記されています。もし、全薬局で年間15億円以上の所得がある場合は、審査の際に対象から外れる恐れがありますので注意が必要です。

他に導入決済サービスについては、CMにも力を入れて、手数料も明瞭な「AirPay」が人気のようですね。参加者の情報では、今のところは審査もそれ程待たされることはないようです。

まだよくわからない点が多い。ポイントはどんな形に?

既に開始まで半年を切っている段階ですが、それでもまだ良くわからない点が多くあります。
例えば、実際どのようにポイント還元を行うかの具体像が良くわかっていません。基本的に決済時のキャッシュバックは認められていませんので、どこまで換金性・利便性のあるポイントになるか良くわかっていません。一昔前のグリーン家電普及のエコポイントみたいなものになると、正直使いづらかったりしますので、今後が気になるところです。

しかしながら、消費税増税・キャッシュレス還元開始まで半年を切っていますので、これを機に導入を検討しているところでは早めに準備や対策を打っておきましょう。

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