今回、ワードプレスサイトのリビジョン(記事更新や下書きの自動保存によって溜まった投稿データ)を削除する作業を行ったので、備忘録的に使用プラグインと作業工程を記事として保存しておきます。
リビジョンを削除してしまおうと思った動機
別に運営しているサイトをXサーバーに移転した後、確かに高速化は体感できているのですが、モバイルのPageSpeed Insightsスコアは30点台で殆ど変らず、あまり満足できる数値ではありませんでした。
そこで、もう少し高速化できないか色々調べていたところ、一つの方法として溜まっているリビジョン(自動保存で溜まった記事データ)をクリーンナップすると高速化できる可能性があるらしいと・・・
方法としては、SQLを直接触ったり、wp-config.phpに設定を加えたりなど色々あるようですが「WP-Optimize」というプラグインを使用すると簡便にできるらしく、自身でも試してみることにしました。
ワードプレスにおけるリビジョンとは
ワードプレスでの記事の作成において、記事の更新(保存)以外に、下書き状態中でも投稿を自動的に保存してくれる機能があります。
これには、何度か救われたことがあり、誤って編集中にページを離れてしまった時や、パソコンがトラぶった時等には非常に便利な機能です。
一方で、基本的にリビジョンはずっと残り、基本的に消すことはできないので、何年もサイトを運営しているとサイト内のデータが否応なく増えていってしまいます。
リビジョンが溜まるとパーマリンクの数字がでかくなる。
5年弱程運営しているサイトのパーマリンクの設定は、デフォルトのままで
基本(/?p=123)の形式になっています。
そして、この投稿のパーマリンクの?p=○○○の数値は、記事作成中の自動保存のファイルにも割り当てられていることを知りました。
↓SQLデータベースの「wpposts」より
当該サイトの記事数は600程度ですが、パーマリンクを見ると、直近の記事では?P=7042となっています。
投稿記事の10倍以上の数値になっており、このまま続けていれば10,000まで到達してしまいそうですね。
どの位リビジョンが溜まっていたか?
特にランディングページは、SEOも意識し日々更新を心かげていたので、このページだけでリビジョンが204もたまっていました。
後で「WP-Optimize」のインストールで正確な数がわかりますが、結局5,000個以上のリビジョンが溜まっていました。
プラグイン:WP-Optimizeのインストール
プラグインの新規追加から検索し、「WP-Optimize」をインストールし有効化
有効インストール数も多いうえ、つい最近も更新されているようですね。
右上のメニューから「Database」を選ぶと、最適化する項目が並んで表示されます。
この中で今回使用するのは。上から二つの「データベーステーブルの最適化」と「すべての投稿リビジョンをクリーン」です。
また左サイド中央に表示されているタグを「最適化」→「Table」に変更すると
MySQLデータファイルの詳細を確認することができます。
今回のMySQLのデータ総量は158.6MBでした。
「すべての投稿リビジョンをクリーン」
まずはリビジョンのクリーン化。
「最適化を実行」を押すだけで、処理はほんの一瞬で終わってしまいます。
(項目に複数チェックマークが入っているが、右サイドの「最適化を実行」をクリックした項目だけ実行される)
この作業で5,000以上あったリビジョンはクリーン(削除)されました。
これでMySQLデータは158.6MB→147.8MBになり、約21MB(約7%)のデータを減らすことができました。
「データベーステーブルの最適化」
次にデータベーステーブルの最適化を行います。
実は、他の軽いサイトでテスト実施した際には無限ループ状態になったので少し心配していました。(サイト自体は問題ありませんでしたが・・)まあbackupもしているので、今後の勉強の為にも実行することにします。
先ほどの「リビジョンの削除」とは異なり、処理は少し時間を要します。最適化を行っているSQLファイル名が遷移表示されながら進んでいきますが、すべて終わるまで20秒位かかりました。
そうするとMySQLデータは147.8MB→76.1MBと、さらに約72MB(当初に比べ45%)のデータ量を減らすことができました。
つまり、この「リビジョンの削除」「データベースの最適化」で158.6MB→76.1MBで、SQLデータを約半分に削減することができました。
実施後、サイトは高速化された?
最適化実施直前、直後、1日後のPageSpeed Insightsスコアを一応調べました。
モバイル:39→31→39
パソコン:86→80→87
参考程度の数値なので、何とも言えませんが、殆ど変りはないというところでしょうか。また、体感的なもの関しては、全く違いはわかりませんでした。
作業終了後は、有効化→停止
このプラグインを有効化したままにしておくと、自動保存がされずリビジョンが溜まらない設定になっていますので、これまで通り、自動保存機能があった方が安心だという方は、このプラグインを停止しておいてください。
まとめ
プラグイン「WP-Optimize」は、自身のサイトの高速化という本来の目的には、あまり寄与しませんでした。
但し、データ量をスリム化することができましたので良しとします。
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