アナログ映像をCMに使い続ける意味は?

マーケティング

既に10年以上経過していますが、2011年7月24日をもってアナログ放送が終了し、鮮明なデジタル放送でテレビを見ることが日常になっています。

アナログ放送とデジタル放送の画質の違いは、素人でもその違いは明らかですが、いまだに、アナログ放送時代に制作したと思われる画質のままのCMを流し続けている企業があります。

これが、インパクトを高めるための「敢えてとった広告戦略」や「レトロ感による印象効果」を狙ったものなら良いのですが、映像の粗さだけでなく、CMに出演している役者?さんの髪型やスーツ等の服装も、20世紀を思い起こさせるようなスタイルで、普通に見ると「大丈夫?」と思ってしまうことがあります。

専門外のため、技術的・費用的なハードルがどの程度あるのかはわかりませんが、映像フィルムが残っていれば、デジタル画像への変換はそれ程難しくはないと思いますが、そのまま使い続けている企業の考えが気になってしまいます。

特に宿泊業におけるテレビCMで、このようなアナログチックなCMを見かける機会が多いのですが、正直、CMを見た人は、ここに積極的に泊まりたいと思うよりも、むしろ「建物も古そう、かび臭そう、昭和・平成のタバコ臭が染みついてそう・・」といったイメージが付いてしまって、むしろデメリットの方が大きい気がしますが。

広告を定期的に放映するだけでも、かなりの費用が発生しますので、もし、同じ広告宣伝費を使う位なら、TVCMよりも、一般に制作費や運営費も抑えやすい、ネット広告や動画広告を始めた方が良いのではと思ってしまいます。

それでも、テレビCMを流すことが、広告宣伝の目的だけでなく、まだまだステイタス的な意味合いもあって、なかなか辞めるに辞められない事情もあるかもしれませんね。

 

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