CMキャッチコピーによる購買選択への影響(ティファール編)

マーケティング
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12月になり寒くなってきたことや、部屋を掃除したこともあり、自室でもお茶やコーヒーが飲めればと、電気店において初めて「電気ケトル」をリサーチしに行きました。

正直、普段キッチン製品には興味がある訳ではないので、大型店で品揃えが多いと、逆にどれを選ぼうか迷ってしまいます。
テレビや冷蔵庫などの大型家電だと、大抵「お薦め順位」や「人気順位」も掲載されており、こだわりの無いジャンルであれば、それを参考に選んでしまうことが多いですが、家電店では地味なジャンルなのか、電気ケトルについては、そのようなPOP等の掲載はありませんでした。

とりあえず、高ワットの電気をつかう製品なので、どうしても万が一の火災への不安から、「安い(価格帯の)ものは買わない」と決めている以外は、特にこだわりのブランドもなく、結構迷ってしまいました。

そして、中価格帯以上のメーカーとしては見覚え・聞き覚えのある「象印」と「TIGER」。他に、いかにも国内メーカーぽくない、馴染みのないブランド名の「T-fal」という製品が並んでいました。

T-falを見て、読み方は「ティファール」?
ヨーロッパ系企業のイメージが湧きましたが、ここでふと頭にあるフレーズが浮かんできました。

「あっという間にすぐに沸く ティファール♪♪」

普段何気なくCMで聞いていたであろうメロディが、なぜか買い物中にふと浮かんできました。

そこで、早速ネットでT-falを調べると、フランスの老舗キッチン製品メーカーということがわかりました。そして、ビジネスホテルにもT-falが良く置かれていた記憶も・・・。
それらの安心感から、今回は国内メーカーではなく、ティファール製の電気ケトルの購入に至りました。

他にも、ティファール社のCMフレーズとして「取っ手のとれる~ティファール♪」


こちらの方がより有名かもしれませんね。
とにかくどちらも早口ですが、何故か脳裏に焼き付くフレーズのようです。広告代理店もうまくこのキャッチコピーを作ったと思います。

今回の実体験より、普段何気なく見聞きしているCMキャッチコピーが、最終的な購買選択にも影響を与えていることがわかります。特に日用品や家電必需品等、あまり個人の趣味嗜好が反映されにくい分野の購入においては、最後の一押しにおいて、日頃のCMによるイメージの重要度は大きくなりますね。

他にも、CMキャッチコピーとしては長年親しまれているものとして、まず企業名としては・・

「お、ねだん以上~ニトリ♪」
「すきやの牛丼♪」
「あなたとコンビに ファミリーマート」
「コ・コ・ロも満タンに、コ・ス・モ・石油♪」

商品名としては・・・

「効いたよね。早めのパブロン♪」
「痛くなったらすぐセデス♪」
「頭痛にバファリン♪」
「痔にはポラギノール♪」

「それにつけてもおやつはカール♪」
「やめられないとまらない、かっぱえびせん♪」

特に医薬品の場合は、頻繁に購入するものではないので、CMイメージは最終的な購買選択に重要な効果をもたらしていると思います。
ひょっとすると、多くの人が複数の商品が並ぶ陳列棚の前で、どれかのフレーズが頭に浮かび、商品を選んでいるかもしれませんね。

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